2022年5月掲載のブログですが、今日は大学入試の共通1次テストとういう大事な第一歩です。
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歴史・考古学が面白い②
十月号に引き続き、「歴史・考古学が面白い」を深める為に、特にルーツについて自分の身をあるところに置いて独り言を呟く。十月号で人のルーツについては、どこかに自分に似た人がいる風に少し書き始めたが、今回三つのルーツについて、第一は自分のルーツから、第二は現代人のルーツ、そして第三は縄文人のルーツについて、解説風に呟いてみる。
1. 自分のルーツ・母方と父方
弥生後期の人骨形態学による再現古代人の顔が母方の祖母(本家は埼玉県鴻巣)・叔父さん(埼玉県在)にそっくりで、これは初期の人骨顔再現法でもこんなにそっくりさんを再現出来るのだという、表現のしようがないくらい驚いた事とこんなに身近な係累で自分の出自が解ってしまう事は驚きを沈めさせてくれた。関東北部の群馬県の榛名山近くと記憶している遺跡からの遺骨を分析・再現した研究成果だという。
もうひとつ、父方についても次の検証があるのだ。2006年の秋、2008年の夏にオリンピック開催の決まっている北京を訪問し、その際で時間が前後するが、日本へ帰る日、知り合いの中国人のお母さんがホテルまで見送りに来て頂いた。背が高く、面長の顔、中国の北部に多い民族を代表するような目も細い。亡くなった叔母さん・父の姉にそっくりだった。父の姉は、四十台で死んだ祖母(本家は埼玉県の戸田)とそっくりだったそうだ。背丈は違うが、面長の顔はそっくり。叔母さんの娘・従兄妹・既に病死は、もっと似ていたような気がした。
北京で企業訪問の日、訪問で行き先が分からず、タクシーがやっと目的地に着いた。降りて若い人にお邪魔すべきビルをタクシーの運転手が聞いた。また、吃驚。その若い人の顔が私の従兄弟・父の弟の息子にそっくり。歳はいとこよりやや若いが、背丈、顔かたちがそっくりだった。北京へ来ているはずは無い。このいとこの顔は私と血の繋がりの無い、伯父さんの連れ合い・伯母さんの系の顔で漢民族とは違い福建・広東系の、私の体験では香港でよく見かけた少し年配のご婦人の顔が伯母のお母さんに非常にそっくりであった、
中国の人口は十三億人、それも単一民族ではなく、南方系、北方系だけでなく、もっと複雑な古来からの民族の集まりが中国をなしてきた。周辺の国々も、南はベトナム(漢字で越と書きます)、朝鮮半島の北・南、昔なんて国境もいい加減、人の往来は戦争や事件で逃げたり、避難したり、貧しさから逃れるために移動してきたはずで、人口1億の日本民族も単一でない。中国、朝鮮半島と似た図式であろう。その証拠に、ちょっと出かければ、人口が十倍だから、知っている人に似た方を見出せる確率が高いのであろうと納得した。
二.現代日本人のルーツ
ここからはDNA研究者の解析結果である。
父系のDNAで表記すると概ね次の四種類、オホーツク人C2・縄文人D1a・長江弥生人O1b2・漢人O2で構成されていて、青森県・東京都・静岡県・徳島県・九州・沖縄県において、全ての県で縄文人が一番多く、その比率は60超から35%で異なる。弥生人と漢人を加えた3DNAの比率は95から80%で主要構成。、各県の特徴として沖縄が縄文人60%超のトップで、九州は弥生人と漢人の合計が60%でオホーツク人が混じる、徳島は九州に比べ弥生人と漢人の合計は50数%で少し小さい、静岡はこれら2つのDNAは60%を少し超え弥生人の%が大きく35%を示している。東日本の東京・青森では縄文人の比率が50%程度に増加して、オホーツク人と弥生人亜種O1b1と表記される長江越人が数%あることを特徴とし、東京と青森の差異は青森の方が縄文人が少し減った分オホーツク人と越人が増えている。東京の方が、縄文人の%が少し大きく、その分オホーツク人と越人が少なく、東日本では東京の縄文人が多いのである。私の個人的興味は、記紀等から東日本で大国であった日高見国の情報が消えている理由などが遺跡の人骨DNA解析で解明される事を期待したい。
三.縄文人のルーツ
DNAのゲノム解析で判明しているタイプはD1aである。
氷河期の三万八千年前に、アフリカを出発した現生ホモサピエンスは、アジア大陸へ、そして日本列島に到達、しかしスフール大陸・オーストラリアまで南下したGrが再度沿岸を北上したGrと途中でアジア大陸内で北上したGrが樺太経由南下して、列島に到達したと考える。これらの南方系Grと北方系Grが混血して縄文人として日本列島内外で活動したと思われる(D1aという男系縄文人DNAの呼称)。 *注 後年十二世紀ごろに北方より北海道に南下したアイヌのDNAはオホーツク人と縄文人固有のD1aの二種から成っており、縄文人の%は80%と非常に大きい。
研究参照 篠田謙一氏 佐賀医科大 *発掘された人骨の歯を中心に解析
斎藤成也氏 国立遺伝学研究所 *ヤポネシアゲノム研究関連
余談ではあるが、時代的には日本の縄文後期にあたるアイスマンのDNAは詳細に調べられて、wikiに紹介されているが、背丈は160㎝で目は茶系だそうで、現代の我々が思い浮かべる白人系の背が高い人種ではなく、少し西域アジアに見られる人種の様であった。
十月号中の訂正
アイスマンは五千年前 訂正 五千三百年前
完
歴史・考古学が面白い①
最近の歴史は面白い。文字がなかった先史時代の遺跡や有史時代の遺跡が発掘されて、それらは数多くの最近開発された分析手法とそれらに紐解かれた分析結果を従来になかった社会的見地で、大胆な仮定が昔の姿だったんだという事を、納得させてくれるからだ。私は好きが高じて、所謂2次情報のみで、今回の独り言を呟いている。
素人歴史家・考古学好き人間なのかもしれない私は、受験で取り組む、特に世界史になるものが当時好きでなかった。ただ時間軸を古きから新しきものだけにした見方と単純に何年にどういう出来事があったとするだけの見方には、なじめず点数も及第点に届かず再試験もやった。
学生時代と記憶しているが、米国の南部の黒人家庭(アフリカから奴隷として連れてこられた)のルーツを自ら調べようとした本が出版されたころに、種々の科学的手法を適用し、時空を超えて戻ったり進んだりして、暴いて行こうとする姿勢が大胆で面白しろそうだと思った。あとは、サラリーマン時代にアイスマンンという欧州のアルプスの峠越えのルートで5000年前と思われる氷漬けのミイラが見つかり大騒ぎとなった事件を書いた単行本を買ってしまった。普段は古本購入で済ませているのだが、私が新版の単行本を購入してしまう位、衝撃的だった。
先ず自分の数少ない実体験からスタートしたい。子どもの頃の印象や大人になってから地元の社会活動グループを通じての実体験である。縄文貝塚が少し標高のある海から離れたところにあった。都内で古い神社は標高20数メートルに鎮座し、その坂下から縄文時代の幾重にも堆積した牡蛎の貝塚遺跡が見られる。青森・函館の縄文遺跡見学し、結構今の海岸線から離れていると不思議だった。
土器の再現焼成で、古代文化との関わり、組成の化学分析で判明。 以降、考古学は最新の材料の微量分析技術、半導体の微細部解析により進む。
弥生後期の再現古代人の顔が母方の祖母・叔父さん(埼玉県在)にそっくり、関東北部群馬県の榛名山近くと記憶している遺跡の遺骨分析。次に、父方の従兄弟の顔・背丈が非常にそっくりで見知らない方が2007年・オリンピック前の北京に出張で訪れた時に、タクシーから降りた際に街角で見かけた。本当に久しぶりと挨拶をしようとしまう位、似ていたことを実体験した。
続々と進む縄文遺跡・弥生時代の遺跡発掘
戦いに関する遺物がない縄文時代
12x35cm単位(身体の特定部位の長さ)と規則性・数学の発達?
小さな子供を葬った甕の中に小石が1つ、2つと(三内丸山縄文遺跡)
入っていたそうで、資料ではその点についてのコメントはなく、
私は1歳で亡くなった子供・2歳まで生き存えた子供と直感した。
寒冷化による1万年以上続いた温暖な縄文時代の終焉と、
急変する戦闘的弥生時代の環濠遺跡
吉野ヶ里遺跡の再発掘・傷を負った多くの人骨が甕棺墓に
氷河期と暖気、間氷期の暖期 海面変動と人や大型動物の移動
学説;太陽の活動(400年前から黒点の出現数を観測)、
11年の周期性の乱れと黒点数がゼロの年が続くと
気温が下がり*1、太陽の活動が活発な黒点数が多い
時期は気温が上がる。実は太陽が放射する光のエネルギーは、
ほぼ変化せず、磁場の乱れと関係し、弱くなった太陽系圏の
磁場を通り抜けた高エネルギーな宇宙線が悪さをする(
大気中に小さなエアロゾルを形成し、それが雲の核となり
雲が増えて日射量が下がる?)
氷河期と間氷期の長さ 地球の傾いている自転軸のコマ収差等
は宇宙的現象。次の両先生方の論文を参照。
常田佐久教授・国立天文台
冨田成夫准教授 筑波大
*1:マウンダー極小期
最近のDNAゲノム分析手法
ミトコンドリア(母親の系列のみ)以上に核のDNA(男系情報)のシーケンサーに
よる詳細解析。
仮説;縄文人のDNA(D1a)と現日本人のDNA,現生人類はいつ頃
日本列島にやって来たか?
氷河期の38000年前に、アフリカを出発した現生ホモサピエンスは、
アジア大陸へ、そして日本列島に到達。しかしスフール大陸・
オーストラリアまで南下したGrが再度沿岸を北上したGrと
途中でアジア大陸内で北上したGrが樺太経由南下して、
列島に到達したと考える。これらの南方系Grと北方系Grが混血して
縄文人として日本列島内外で活動したと思われる(
D1aという男系縄文人DNAの呼称)。
篠田謙一氏 佐賀医科大 現国立科学博物館;発掘された人骨の歯を中心に解析
詳しい日本列島人のルーツは? に関する分析結果に関する多くのレポート。
氷層中のガス微量分析、環境変化(火山活動・7300年前に大噴火し地盤沈降したカルデラを有する、現代人の工業化活動)を取り込む南極の氷層をサンプル。
Lidar 地中RADAR :考古学 XCT MRIによる遺物のデジタルデータのAIによる解析
無人ドローンによる空中測量が暴く古墳や巨大遺跡
磨製石器と黒曜石の地理的関係と新石器時代を生き抜いた人類とは?
分布と旧新石器時代の人の交流
九州の国東半島・姫島(学生時代)と信州和田峠(40代)の訪問
日本列島に見られる人為的痕跡のまとめ
ここではDNA分析結果で提唱されてるものを参照
127000年前 砂原遺跡
38000年前 氷河期海面低下100m以上
17000年前 長江河口に住む倭人
13000年前 国産黒曜石の拡散
10000年前 温暖化による海進と海面上昇
7300年前 南九州アカホヤ大噴火
3000年前 稲作文化を持つ民族の日本列島へ流入
西暦3世紀 寒冷化で北方民族が南下
西暦4世紀 空白の4世紀
西暦6世紀 これ以降は記紀の文字情報による
次 に続く
卸しと問屋からユーザ主導のインテリジェント化
こんな日本的商いのちょっと古めかしいキーワードにしても、物やサービスを提供したいというシーズ型ビジネスと特定な物やサ―ビスが欲しいというニーズ市場型ビジネスが想定される。
メーカ(生産者)とエンドユーザ(時には消費者)を物流的に結び付けるのが、この日本的卸しと問屋の単純な役割として考えていいのだろうか。時には、実際は多くのケースで生産者や消費者は非常に弱い立場にある。
仲買人の言い値で生産者は安い値段で物を売り渡さざるを得ない時、消費者も問屋や小売店から言い値の高値で買わざるを得ない時もある。物流的には、卸しは規格商品をメーカから大量に仕入れて、それを小分けにして小売店、そして消費者(エンドユーザ)へ供給するという役目も果たしている。
現代のe-commerce(EC :通販業者)も商材を仕入れて、ネットでユーザの目を止めさせ、注文を瞬時に受けて、商売成立という事になる。小規模のネット通販では商品の独自企画は出来ないので、所謂メーカ、生産者の企画製品を、ウェブの上手い宣伝文句で、いかにユーザの心を擽る(くすぐる)算段に時間と資金を費やしている(デジタルマーケティング)のが現実の姿と思う。大規模ネット通販業者は、旧来の卸し・問屋の力量を出し、メーカー側に独自企画の製品開発を委託出来るケースもある。上手くいけば独自企画商品という差別化で売上倍増も期待できる。
昨今、ECや物流に関係なく、規模の大きい世界市場を想定し、品質や量産技術の工場で、物が大量に生産され、メーカー間の熾烈な生存競争の果てに、弱小企業が淘汰され、年間生産数が億を越えるような規模でも、メーカーが数社なんている業界もある。こういうケースはもはや卸しや問屋が入り込める世界でなく、メーカ主導型ビジネスとなる。
最近ではファブレスと言って、生産設備を持たない“メーカー”がいる。普通はそのような企業をメーカと思っている。物作りでなく、物やシステムの独自設計力があり、生産だけを他社に委託しているのである。実際には世の中に、こういう製品が多い。
最近、日本国内の各地で台湾以外の地で超精密な(2nm技術)半導体工場の建設ラッシュが続いている台湾のTSMCは世界一である。米国内にも進出し、昨今の東西対立の中、積極投資を続けているファブレスではない「顧客のメーカー」がある。 “メーカー”といったが、実は力のある卸し・問屋なのかもしれない。自社の企画製品・半導体チップは絶対市場で売れる、ユーザのニーズを満たしていると自負している。
こんな状況をひっくり返す最近の流れがある。卸しも問屋もいらない。エンドユーザが支配的なケースである。商売とは売買とイコールで有るのだろうか。否、中間の“メーカー”や問屋が介在しない世界である。ただし、一つ条件があって、エンドユーザは製品の消費規模(利用数量、台数)が極めて大きいことである。所謂大量購入、消費が出来る力量を備えたケースである。更に必要な製品の独自企画・設計力も備えているケースである。簡単に言うと、エンドユーザが自ら商品設計をして、大量に委託製造業者に発注して、自らがその商品を利用するのである。下記のサイトに、こんな事例があることを示す。
サイト情報; datacenterknowledge.com 2012/05/08/ 号
もう12年も前の事だが、今の地球上の人々の生活で、なくてはならないインターネットのジャイアント企業が建設し始めたDC(データセンター)のコアになる高性能のserver(スーパーコンに匹敵する能力、だが莫大な電力を必要とする)が一拠点に数万台も必要とする事に言及した。すなわち、オープン・コンピュートプロジェクトである。
これでお仕舞いと思ったが、よく考えると、受注している製造委託会社は、実は所謂メーカとエンドユーザの中間にいた“メーカー”や問屋がそれなりの長い期間で育て上げたものではなかったのかと。即ち卸しと問屋がインテリジェント化した形態ではもはや対抗できない業態に進化したのだろうか。参考にしたサイトの英文資料でも、サプライチェーンを shake up しているとある。これを恐ろしく震え立たせると解釈するか、前向きな意味でも業界の reorganize と考えると面白い。実際、shake up に reorganization という意味もあるようだ。
12年経った現在ではCHAT-GPT や人工知能AIというキーワードが多くの人達に知れ渡る状況にはなっているのだが、実はその中身の仕組みまで理解している方は極めて少数である。
厳しいグローバルマーケティング (2)
十一年前の事だが2013年二月初め、仕事でサンフランシスコへ出かけた。フライトの都合で(安いチケットで帰国曜日が指定されている)、一日オープンの日が出来た。そこで久しぶりにソノマ・ナパバレーにあるワイナリーツアーに参加した。
集合場所へ行くと私が予約したグループは、所謂米国を加えインターナショナルなお上りさんグループ。もちろんツアーの説明はバリバリのAmerican Englishを喋るドライバー兼ガイドの比較的若手の部類のお兄さん。気が付いただけでも、カナダ、韓国、イタリア、フランスなどからの観光客、もちろん私が日本人で一人。仕事でのカンファレンス英語とは違い、久しぶりに生英語に浸り、感激した。
さて、ワイナリーは三箇所見学がセットされていた。二つはローカルで製造した美味しいワインで、輸出していないと言う。もう一つの大きなワイナリー(Sebastiani)は海外に手広く輸出していると言う。先にSebastianiの話をしてしまうと、今やアルコール類は重たく手土産に瓶を持って帰る事が無くなってしまった。まあ、都内の店で探せば入手できるだろうと思い、Sebastianiが買えそうな店を帰国後ネットで探すと、驚いた。仕事で頻繁に乗降する神田駅近くにYというワイン専門店があり、そこでSebastianiが置いてあると言う事が分った。フライトで十時間かけ、さらに車で二時間かかる彼の地の美味しいワインが神田駅から一分で行ける所で手に入るのだ。これもグローバリゼイションの恩恵だろう。
他の二カ所の小さなワイナリーは米国内でしか販売していないと言う。カナダからの客がカナダへも送ってもらえないのかと尋ねても、アルコール関係商品は色々とtaxなどの手続きがあって出来ないという。恐らく、輸出となると生産量の問題や品質管理の方も国際基準にのっとってやらなければならないのであろう。バリバリの英語をしゃべれる米国のワイナリーでもGlobalizationへの足かせがあるのだ。ただ物流や輸出手続きだけならば、専門商社や輸出業者へ依頼すれば出来そうだが、オーナーさんの気持ちをそこまで動かすことは出来ないのであろう。
味に繊細で、ワインと食べ合わせる料理にまで気持ちが行ってしまうと、ただ自分のワインを輸出する事では済まないのであろうと善きに解釈した。フランス、イタリア、スペインなどは別として、もともと輸出業を目指して大規模なワイナリーが最近ではチリ・アルゼンチン、豪州・NZ, 南アフリカで造られていて、品質管理も現代的手法で行われている。非英語圏のワインが輸出されているのに、ナパやソノマの米国産ワインが輸出出来ない所に、我々日本人が考えるべきグローバリゼーションへの課題があると思う。
さて、ワイナリーツアーの四か月後に、少し真剣にグローバルマーケティング について考えた。米国株式市場上場企業にはForm 10Kという企業経営状況を詳しく説明した資料の公開が求められている。所謂企業業績、財務状況の説明に加え、Risk Factorという項目がある。過去幾つかの企業のForm 10Kを査読した事があったが、最近(2013年当時)目を通した企業のRisk Factorの内容は定型的なものであるが、企業のGlobalizationを考える際に参考になる。
以下、ある企業の概要(一部省略)を意訳で示す。企業経営実績は海外売上があるが故に、常に変動要因が大きい。自社の売上で海外売上の比率が大きく、将来の成長に向けても海外売上の割合は増加すると予測している。従って海外売上に依存する利益はかなりの企業リスクであり、次のような要因がある。
自然災害の他に
外貨変動
関税や他の貿易障害
政治的、経済的不安定性
通信分野や他の製品の政府許可(認定)を取得する難しさ
ある国では知的財産権の保護が不確かであることや保護レベルが低いこと
複雑な海外法規やそれらの処置に対応する事(コンプライアンス)が悩みの種
これらはバリバリの米系企業ですら身に沁みて体験、遭遇している課題であり、単なる語学(英語ではない)の問題でない事は明白である。異文化の中(衣食住、法規、金銭に対する意識、信用・クレジット、人をどのような経緯で信頼するとか)での実務業務を如何にマネージ出来るかが、グローバル経営で越えなければならないハードルである。
この十一年も前の経験を令和四年二月号で呟いたが、最近ではIT技術の進歩や社会の中でDX(デジタルトランスフォーメーション)への関心が極めて高い。というのは国内でのDXが遅々として、特に行政サービスでの遅れが指摘され、民間での導入スピードが速く、折角のマイナス金利解消や昨年以上の賃上げ実施が為されるという経済環境が好転しかかっているという中で日本企業もデジタルマーケティング等のプラットフォームを充実させてさらなる成長を目指したい。
リスク管理が前面に出ると、BCP(事業継続計画)を真剣に検討すべきで、今やネット社会の中で、拠点分散やクラウドネットワーク、データセンターの分散化等々、インフラ対策・投資も厳しくなっている。それらを見極めたグローバルマーケティングが必要であることになってくる。
あおいマスク
今日は令和5年10月の上旬、予定されている行動をとらねばならない。それは毎月通院している主治医に急に呼び出された20日前に決まったとある理由にて、早朝より都内の大学病院にて頭部のMRI検査と造影剤を注射してX線による血流検査を行う事である。
普通に、自宅の白いマスクをして、先ずMRI検査室へ赴くと、先生より院内専用のあおいマスクに替えて下さいと言われて、捨てはしなかったが白い自宅マスクを取り、少しきついあおいマスクを装着して、検査台へ上がり横たわった。そこでお決まりの頭部を固定され、防音用の耳栓を押し込んで検査に入った。閉所恐怖症の方には辛いが、私は平気。だが今回はちょっと違う、このあおいマスクを通して呼吸しなければならない。狭い筒状の中に頭部が固定された状態で、閉所恐怖症でありませんと言った手前、ゆっくりと鼻から息を吸い、口から吐き出すというカイロプラクティック整体の若先生に教わった方法で乗り切った。
余裕が出て、MRIの磁場が印加される際に、耳を遮蔽しているのだが凄い音がする。その音を聴き澄ませていると音の低、中、高域の3つが使われていて、それらが各々、別々に数秒間のうちに音の強弱が正確に繰り返され、デジタルの8ビットのように聞こえたのである。その初めの規格化みたいなことが済むとついに本番の検査が開始され、時間は正確には分からないが数十秒間ずつ、ブーブー、がーがー、キーキー、時には短くドンと変な音楽みたいなセッションが続いて、20分の行程が終了した。
次は別の検査室へ移動し、少し時間をおいて脳の血流検査のパートへ入った。こちらは、X線CTの部類だが、造影剤を注射針で腕の血管へ注入しながら画像を取る方法らしい。血液検査や献血では左利きの私は左手を差し出すが、今回は装置の移動方向と私の寝ている方向との関係で選択の余地はなく、はい、右手でということになった。
私は初めての経験だ。同じような検査台へ仰向けになり<これが結構堪えるのだが>、普段背中が丸く前傾になっている姿勢をいきなり数十分間、固い台へ臥し、頭部はやはり固定されて静かにしていなければならない。ここの若い先生は時間が長くなるので、あおいマスクをずらして結構と言い、息がし易い状態でこちらは音もなく遮光用のアイマスクをお願いしますといわれ、ウトウトして知らないうちにこれで終了ですと声がかかった。こちらはそれで40分もの検査時間。
こういった検査は70歳を超えた高齢者医療保険証を持たされている者にとっては特段特別な事ではないが、相当な検査費用だ。これまで45年間も払い続けている健康保険料、まだ若く病院の世話にはならないよという健常者の保険料、そして税金助成が原資だが、まだ仕事をしているお前は現役並みの実入りがあるからと言われ、逆らえずに3割の自己負担をしている。
最近は大学病院もモダンで何とかというカフェもあり、ドリンク付きの簡単なランチサンドウィッチを食べ帰宅。もっと余裕を持った生活をすればいのだが、それが出来ずに、早々にノートPCでメールチェック、タブレットでニュース閲覧をして、それらを終えて、好きなYoutTubeでもと思い、アプリを立ち上げたところ、勝手に私の好きな朗読が紹介されており、何と菊池寛のマスク:小文の題目が、いつもの朗読者窪田等氏で紹介されていたのである。なんと偶然、今日のあおいマスクの記憶がタブレットの画面へ指を急がせたのである。
そこには菊池寛の別世界があり、約100年前の大正8年のスペイン風邪の大流行の際に書かれた短編マスクであることを初めて知ったのである。今まさに我々が経験している新型コロナウィルスによる状況が、流行性感冒と呼ぶことしかできなかった時代と同じような経験が記されている。しかし、100年前の医学の状況はいいかばかりか、悲惨なことが書かれておらず、死者が国内で1日3000人を超えたとかあり、菊池寛の関心事は弱者である自分の不健康、弱い脈、心臓の弁の併合が悪い・手術が出来ない、脂肪心、駆けてはけない・脅かし、発熱・流行性感冒への恐れ、野菜食、伝染を恐れ妻も出来るだけ外出せぬよう家に籠った生活が記されいる。
ところで、菊池寛はマスクについて、3月末でも気温も上がっているのにまだマスクをせねばならぬ、さらに、5月になって暑くともマスクが必要なのかと、文句まがいの気持ちを吐露。そこに、23-4才の黒い布製マスクをしている若者への嫉妬が加わるのだ。感染拡大に繋がる大勢の人がいるスポーツ観戦にこれから行くであろう若者がよっぽど強い男と見えたのであろう。
令和の新型コロナの感染抑制対策に対してはノーベル賞を受賞したm-RNAワクチンに頼っているが、最近になって副作用による死者数が非常に多い事、直っても長期の後遺症で強そうな若者も含んで相当な数の人々がマスクを外そうが別の部類と思われる症状で普通の営みが送れずに臥している。私は終わりに記した現代医療でも予期せぬ二つの重大事に遭遇し、未結審の訴えの如く次の100年へ先延ばしにはしてくれるなという想いでいっぱいである。
クローン羊誕生とその後
ChatGPT・生成AIよりもっと気になる事が、湧いてきた。
1996年クローンドリーの開発者、イアン・ウィルムット氏(英国)が79歳で亡くなられたというニュース記事が今日9月12日報じられていた。偶々なのであるが、最近アミノ酸の円偏光に興味があって、特定のアミノ酸類の組み合わせからなるDNAについて素人勉強をしていた。細胞の中には遺伝子情報が詰まっているDNAや遺伝情報を転写、アミノ酸の収集とタンパク質の合成をつかさどるRNAなどが含まれ生命体を維持している。
まず、アミノ酸の円偏光であるが、アミノ酸レベルの高分子になると全く同じ分子組成で鏡像関係にある2つの立体構造(右・左タイプ)が存在し、全く同じ化学的性質を有するが、物理的特性で光を当てると右回りの偏光特性を示すものと左回りの偏光特性を示すものとに分かれるのが知られている。
ここで少し宇宙的現象についてお話する。
太陽の様な水素H2からなるガス球で核融合反応が進むと元素の周期律表の鉄Feまでは創られるそうだ。理科でよく聞くクラーク数、人の身体に含まれ生命維持に大切な微量金属元素はFeよりも重たく、そのような金属はどのような現象で宇宙的に創られるのだろうか。
そうです、聞いたことがあると思いますが超新星爆発で重い金属まで核融合が進んでその残骸が吹き飛ばされたのです。そういった宇宙的プロセスで形成された微量金属が我々人の生命維持に重要な役割をしているのです。
クローンは全く同じ遺伝子DNAを有する生物個体。自然発生的には一卵性双生児がそうである。人のDNAは複数の異なったアミノ酸の組み合わせから出来ていて、世界で初めて黒っぽい色をした小惑星のサンプルを持ち帰った日本のはやぶさ2のサンプルを詳しく調べたら、色々なアミノ酸、それも左右タイプのものが見いだされたという。これは確率的に宇宙空間のある化学的反応が促進できた環境であったということでしょう。
哺乳動物のクローン、非常に難しいが1%以下の0.〷% で成功するらしい。
食肉用家畜牛のクローン、表示義務なし、出回っているらしい。
中国が猿のクローン誕生成功、ある国の研究者は私はやらないと断言。
その裏にある研究、幹細胞、ES細胞、iPS細胞の組織培養・臓器分化可能性があるうちに、自分の細胞をもとにクローンである培養組織を使う治療、しかし、易しくはない、免疫抑制、癌化抑制、コスト削減のために特定個人の組織細胞を共通化して万人に適用化する研究も開始されているが、課題も多い。
数年前には、臓器が動物の体内位置で、複数の特定臓器同士の立体的配置を備えた培養サンプルを国内の著名大学の若手研究者が開発していることも知った。 受精卵・分化可能性、高等生物は進行するにつれて分化可能性は失われる。人工授精に対しても現在では何も批判は言われなくなった。一卵性双生児は自然なクローン。究極でSF的な、脳の無い臓器移植の為だけにクローン人の医療的開発応用を良しとする? 私は断固として否と言いたい。
一方地球上の植物生物は非常に多様で、生きるということからすれば食物連鎖の初めに当たる、動物への必須アミノ酸を供している。
ソメイヨシノ(桜)はそもそも植物のクローン。 江戸時代に作られ、以降接ぎ木で世代を継承、同じDNAであることが確認されている。接ぎ木は平安時代から知られていた。クローンの傾向、開花時期が早くなるという。単に温暖化ではない。
挿し木もある。小枝を土に差し込む。植物の細胞が分化全能性を有する。最近の情報では茄子のように2段接ぎ木でないと上手くいかないものもあり、病気予防の為に、台木、中間台木も使う。渋柿に甘柿を接ぎ木する、60年前の私が10歳前頃に母方の祖父がやってくれたことを覚えている。 今夏8月下旬にNHK BS放送で、樹齢1300年のやくし桜の小枝を30年前から接ぎ木し育て、それから何百ッ本もの苗木とし、全国各地へ配布して親木と同じくさらに1000年も花を咲かせ続けたいとする仕事をする90歳の古老の話は気持ちが晴れ晴れとする。
丁度脱稿しようとしていた10月2日にノーベル医学生理学賞が、新型コロナが蔓延し、その緊急対応策としてm-RNAワクチンを開発した2名の欧米学者に授与されるとうニュースが飛び込んできた。これは高等動物、究極の人間であるが、誰しもが病になると、生きたい、人のお世話になっても、つまり他人の臓器移植まで望み、長い道のりであるが本独り言で呟いたクローン人間の臓器、その臓器の組織細胞を欲する研究、ES細胞、iPS細胞、体幹細胞まで行きつくと、植物の接ぎ木の晴れ晴れとした気持にはなれないのである。
卒FIT その後 II;蓄電池導入
そこでわが家の最新ソーラー発電と電力消費動向について説明します。令和5年5月2日は発電総量は31.4kwh (朝6時の0.1kwhから夕方17時の0.1kwhまで)、消費総量は22.2kwh (これはガス無しのオール電化です)。消費電力パターンは図の通り、早朝にやや高まっているのはヒートポンプ式のエコキュート温水貯蔵でドラム缶一杯ぐらいですかね、その前少しベースラインが増えているのは家人が夜更かしで風呂の沸かし直しや3台のTVを見たりしていた。朝の食事の用意はゆっくりとして、夕方からの食事の準備でピークに見えるのと明らかに違います。季節柄、エヤコンの使用がなく昼間はこんなに低レベルです。家の広さはかなり広く、大手住宅メーカの180平米(総2階)で熱遮断性については建築当初のままですが、リフォームで2か所窓を塞ぎました。
さて、その後蓄電池の導入を行い、5月下旬よりシステムが稼働しました。7月の下旬に至り都内でも連日35℃以上の猛暑になり、冷房機器を昼夜長時間使用せざるを得ない状況に陥り、日中天気も良く・日射量は高くソーラー発電量も大きく、蓄電システムの良さを実感した次第です。次の発電<昼間の青線>、買電<オレンジ色の棒グラフ>、売電<草色の棒グラフ>の3つのグラフは典型例です。先ず、真夜中の12時には、前日の晴天下で発電し蓄電池がフル充電され、それが放電され夜8時ごろまで利用され、空(蓄電池を完全に0%にしてしまうのはッシステム上危険で残20-30%で”ゼロ”設定とします)の状態になっています。我が家では夜も弱く冷房にしています。そして朝方3-4時の2時間で温水を沸かしますので、安い深夜電力を購入するシステムです。朝7時頃から発電が始まり、蓄電用と自家消費

下の運転中の状態を示す

夢のある話
日本でも月を目指す宇宙飛行士の人選の結果が話題になっている。
本当に夢のあるわくわくする話である。人生100年と言われる現代でも、よく考えるとそうたびたびある夢のある話ではない。それも、応募された志高き人、夢をかなえようと幼き頃に心に決めた多くの中で、再チャレンジの一番高齢(といっても40半ば)の男性と20歳代の女性の2名が夢を叶えようとする一番札を抑えた。
米国が約53年もの前に月面に初めてブーツの足跡を付けたのだ。
技術をかじった事のある人間にとって50余年も前の未熟な技術で、今考えると能く月に行こうと、恐ろしい程の夢を持ったものだ。しかし誰しも数十年先の技術向上は決して否定はしないがそれがどれ程の高度化を達成出来ているのかも未知であって、数十年待って安心して夢を叶える行動を取っても意味がないのは明白で、今挑戦することに意味があるのである。
しかし、今年70歳になる自分が学生の頃、ちょうど大学院を目指して研究室に所属した時期に、日本では放射光リング(今は筑波研究学園都市に加えスプリング8という関西にある放射光リングの呼称が有名になり)が夢でその実現に向かって、装置開発グループや私のいた研究室は放射光と言ってもX線レベルの電磁波で、ある種の高強度のX線が得られたとしてどのような実験が出来るかというテーマを研究し始めていた。後年になって夢はかなえられてしまったのだが、真空の導管中を電子ビームを光の速度の近くまで加速させ、その電子ビームを磁場で少し曲げると、接線方向に放射光が発散し、それを応用しようとするものである。
大学院を卒業して、そんな放射光をも忘れて、現在のインターネットのベースとなっている光通信事業の開拓に夢中になっていた時、ある種のデータのわずかな差異に、、、それはかっこ良く言えば、品質問題、quality management, quality control of product performance specification問題に遭遇し、その現象は6シグマ運動や高度な統計数学が関わるものであった。
こう言った「がちがち」の数学が関わるものは時代によらず必要なのだが、感覚的には昭和から平成への時代感覚で、話を戻すと公開された月を目指す宇宙飛行士の選考過程で見られた内容は平成から令和の時代に必要なグループで人が仕事を成し遂げようとする際に要求されるコミュニケーション・リーダーシップに焦点が当てられていたようだ。さらに、科学者・エンジニアのような高度な専門職的作業は出来て当たり前、その先の火星探査への片道切符とか死に直面するような宇宙飛行士の人としての振る舞い、他人との関係性の取り方、ただリーダとして強引に他人を引っ張るだけではない姿、人物像を評価して見たいという意向が感じられた。
話を昭和から平成の時代にもどすと、私が関わった高度な統計数学が関わる光通信ネットワークの事例の話をして見たい。当時の日本と米国を結ぶような世界で一番長距離の大陸間海底光伝送では予め光が伝搬する光ファイバーのコアの部分の光屈折率を例えば9000㎞の長さ方向に渡って調整しておかなければならないのである。それは、単に標準的な製品仕様値(平均値+/-δ)を満足しているだけでは不十分で、9000㎞長の経路毎に例えば始めの50㎞は1.4650で次の50kmは1.4654というように長手方向の変動に関する値を管理制御すること、実際には光信号が伝搬する際の遅延時間を表記する光屈折率の波長分散という性能に関わる仕様のお化けみたいなものがある。
当時、米国の大手計測機器メーカーのものを使って計測するのが業界的標準になっており、私はもの作りのメーカ側の立場で製品検査を、お客様も値の張る米国製の計測器を購入し、受入検査をされていた。私が勤務していた米国メーカと顧客企業とで取り交わした仕様値を満足しており、受け入れ合格なのであるが、当時、私は技術責任者としてその膨大な品質データを検証していた。
何かがある? という疑問であった。
光ファイバーは石英ガラスから作られているが、その屈折率は空気中と真空中とでは値が0.03%にも満たない程度であるが、差異があるのである。起因は光の伝搬速度を真空中の値を1とすると空気中では0.03%程度遅いことにある。僅か1000分の0.3、ppm表示だと300ppm。そうなんです、検査時の基準を真空中の値、空気中の値とするかが両者で異なっていたことに起因して、データの分布図をメーカの出荷時と顧客の受け入れ時の値とを比較すると、一つのピークを持ったガウス曲線というよりも2つのずれたピークを持つガウス曲線としてみた方がいいのではないかという私が何かがある?と言った疑問が解けたのである。
こんな僅かな事も私にとっては当時夢のような話で、本社の製造部門だけでなく、開発・品質管理や顧客技術支援部門、その他多くの人達を巻き込み、課題・対策の情報共有が出来たというあたり前と言ってしまえばそうであるが、あたり前の簡単なことが認識出来ずに、月さらに火星探査へと連なる「かぐや姫の夢」を壊したくないのです。
人工知能AIの急速な発展と疑い
人工知能に関する取り組み、開発研究の歴史はかなり長い。
AI; artificial intelligence の進捗は主に計算機、コンピュータの発展開発に依存。
コンピュータシステムの高速化はデバイス部品の小型化による。
デバイスは半導体チップのみならず、周辺のパッシブ部品を含み,単体半導体チップ間、複数の半導体チップを含む特定機能を有するボード間通信も高速化されている。
AI開発のソフトウェア面でも歴史的にいき詰まりも何度かあった。
ここ数年間(2020年以降)で、AIの一般利用という面で驚異的な事があった。
巨大IT企業や異種業種企業による巨額投資で進んだ。
画像認識や言語認識による翻訳サービスも格段の改善。
これらの新しい進行は学習・learningプロセスに大きく依存。
キーワードはmachine learning (ML), deep learning (DL) である。
AIを組み込んだロボットを含み、AIアプリが従来の雇用を奪い取るという懸念。
単純作業はどんどんなくなっている?
本当にそうなのか?
歴史的にみると何もAIのない時代にも、消滅した雇用と新たに生まれた雇用がある、
GPT-3, GPT-4, ChatGPT という自動文章生成AI
Chatとは所謂短い言葉で相手とやり取りするチャットのことである。
GPTとはgenerative pre-trained transformer のことで、
文章を生成する事前学習された変換装置を意味する。
GPTに続く数字はGPTのバージョン番号で3世代と4世代では
MLで参照させているデータベースの規模が格段と増大している。
GPT-4ではデータがビジュアルであると説明されていて、テキストデータではなく、写真だったり、手書きのメモ(これから文字を自動的に読み取り、文として認識するとか)、写真の一部に写っている物を指定すると自動的に猫の顔だとか電気自動車とか認識する機能が備わっているという。
データマイニングと何が違う。テキストマイニグと何処が異なる。
という疑問も沸くがマイニングは分析的で、
GPTは前の文に続く後の文を予測生成する。
ネットでよくみられる、チャット式質問があるが、これは場合分けしてツリー状にしたものでAIといって少々だまし気味な所もあるが、プログラム化されてはいるが本当のAIではない。
2023年3月18日に閲覧したYouTube(YT)は刺激的。
言語生成、文書作成ができるChatGPT4の解説であった。
質問者が質問した疑問に対して、AIが回答した文章が長かった。
それに対て、質問者がもっとリズミックな感じにしてと要求した。
すると、AIは見た目英語だが、短いフレーズで箇条書き様に構成された文章で答え直したのである。
そうだ、日本語で大切な和歌・俳句は究極の57577という、短いフレーズとリズム感を兼ね備えた表現で、我々が、人の生き様という和風文化の経験を積み重ねたものである。日本語の特有さとデータベースが英語と比べて非常に小さいのでChatGPTの日本語による回答はまだまだ未熟だそうだ。
以上、全て私の作成した言葉・文章であることをお断りしておきたい。
注:気になるのだが、欧米のある国レベルで、ChatGPTの利用禁止がメディアで報じられている。理由は個人情報保護上の問題らしい。4月1日のエイプリルフールかと思ったが、まだ日付けは3月内。
令和5年4月1日記す