白色光源、最近の課題

白色光源;最近の気になる話

半導体デバイスでいうと、その構造は、LEDはレーザより簡単であり、可視光表示や伝送速度の遅い通信用途に使われて来た。

LEDに注目すると、可視光のうち青色光源の高輝度化がGaN(窒化ガリウム)系の材料の開発・高品質化で達成されて、蛍光体を応用し波長変換することにより複数の波長域の合成でもたらされる高輝度白色光源が、近年物凄い勢いで、液晶TVのバックライトや白色LED照明電球・装置などの市場を形成している。

その御旗は液晶TVの冷陰蛍光管(CCL)や所謂白熱電球のエネルギー効率は大きく改善できるという省エネ化、グリーン化で、従来製品を追いやって来た。

しかし、この高輝度白色LEDデバイスをも脅かす対抗馬が出て来たようだ。海外動向のちょっとしたニュースをこの1カ月間くらいでフォローして来て、本来構造的にLEDより複雑なレーザでもコスト、品質的に民生品市場へ参入可能な白色レーザ光源の話題に触れることが出来るようになってきた。

① ドイツの自動車企業BMWがヘッドランプにLEDではなく、高輝度白色レーザ光源を開発したというニュースである。現在かなりの高級車のヘッドランプがLED化しているが、それらをレーザで実現しようとするものである。

http://www.photonics.com/Article.aspx?AID=48335

② it may soon be dethroned by the diode laser. (レーザによって君臨していた高い席から転げ落とされるLED)というような書き出しで始まる米国エネルギー省のサンディア国立研究所の話題。これはLEDの合成で作られる疑似白色光源やタングステンフィラメント電球、蛍光灯などの色調に微妙な差異があって、人の目、視覚に一番心地よい光源は何かという比較研究を行ったところ、黄・青・緑・赤の4色合成したレーザ光の白色光源が一番好まれたという内容である。

http://www.photonics.com/Article.aspx?AID=48806

これまで、省エネを御旗にしてきたLEDは気が付いてみると実は後ろにランナーがいて、追い抜かされると全然考えてもいなかった想定外のことが起きようとしている、気になる話の紹介であった。市場は常に、変化、イノベーションの繰り返しで、自分が先頭を走っていると後ろが見えない、実は後ろから追っている連中のうちで、諦めず、物凄い形相で本気になっている者が次の先頭になるのだろう。

コメントは受け付けていません。