米国、先願性特許制度へ

米国議会は半導体トランジスタラジオ世代以来の、米国の特許制度の見直し改訂文書にオバマ大統領の署名を求める為に提出した。概要は以下の通りである。

主眼は米国内で雇用を確保し、米国の製造業が米国に留まることを切に求めることである。
1836年以来の米国特許制度の画期的改革であり、世界の多くの先進工業国が基本にしている先願制度に、これまで米国が固執していた先発明制度から変更したこと。
この新法制化はこれまでの長い特許侵害係争を減らすことや質の高い特許を維持するために、権利化の審査プロセスで、役に立つ第3者の情報提供も可能にする条項も含まれている。

制度の改革に伴い、先願制での迅速出願システムへの支援なども含まれている。

*長い特許侵害係争とは、これまで米国が先発明制を取っていた為に、その先発明を認める関連の情報開示が遅れ、裁判の時間、経費が某大になり、中小企業、ベンチャー企業が不利な事もあった。

ソース情報:英文原文
http://wirelessweek.com/News/2011/09/Policy-and-Industry-Congress-Patent-Overhaul-Bill-Government/

米国、先願性特許制度へ” への4件のコメント

  1. 日本の特許(公開)の評価に取り組んでいますが、日本も影響を受けるでしょうね。プロジェクトの仲間にも紹介させていただきます。

    でもこの米国での制度改革をはじめ、最近の動向をみていると「アメリカがくしゃみをすると、日本が風邪を引く」といわれた関係性も変わってきていますね。

  2. ヒーローさん、米国が先願制を取ったということは、従来例の引用や先例との差別を出願者が自ら客観的に記載することで、その辺にビジネスチャンスがあるかと思います。お手企業だけでなく、ベンチャー、中小企業が特許権の取得をしやすい様に公平な仕組み作りと支援策も必要と思います。

  3. 和文で、日経からこのニュースが出ているが、日付けが9月16日。オリジナルより約1っ週間遅い。グローバルな動きは早目に知ることが肝心。
    http://s.nikkei.com/nZV2ef

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