道後温泉と最新掘削技術

松山の道後温泉、古くは万葉集にも熟田津の、、、とうたわれていることもご存じで、最近改修の工事で話題となっている。

平成29年2月12日朝、NHKのおはよう日本の番組を観ていたところ、おやっとするというより日本の先端技術は温泉掘削にありという驚愕の事実を知った。

結論を先に説明すると塩田岩治氏が昭和21年(西暦1946年)の南海大地震で枯れてしまった道後温泉の泉源を深く掘れる当時貴重だったダイヤモンドを取り付けたドリルと斜めに掘削する技術を応用して新たな泉源を見つけたという話である。(参照を文末に示す)

地球上の石油資源が枯渇すると言うながら、次々と埋蔵田がみつかり、バレル当りの価格も100ドルを越えて、掘削経費にも巨大な投資が行われている。最先端の石油掘削技術を有するGEの様なグローバル企業はもちろん、最新のダイヤモンド掘削ドリル、高温度や歪をセンシング出来る光ファイバーが挿入されているパイプケーブルを使い、既に塩田氏が試みた斜め掘りや深部に行ってから水平掘りを行っている。

なぜこのようなことまでして(技術開発と巨大投資)、化石燃料である液体上の原油や気体状の天然ガスを確保したいのかというと、中東でなく北米の地下深くにシェールガスという資源があることが分かり、そのためにパワーバランスというか米国が石油資源国というポジションを得るために推し進めてきた。私は若干このシェールガス掘削前にコンサルで関連の仕事をしたことがあったのでなおさらであった。

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道後には、お湯不足の危機を救おうとした男の物語もあります。
昭和21年に起きた昭和南海地震。
四国各地に甚大な被害をもたらしました。
このとき、温泉のお湯が一時止まってしまいます。
その後も道後は何度もお湯不足にさらされてきました。
そんな中、1人の男が立ち上がります。
塩田岩治、日本の地下資源開発のパイオニアです。
道後の固い岩盤に阻まれ、誰もが掘削を諦める中、ただ一人、新たな源泉探しに乗り出したのです。
すでに増湯の望みなしと言われたことなど、直接聞くに及んで大いに動かされるところがあった。
塩田は、固い岩盤を掘るため、独自に掘削力の強い新型ドリルを開発。
刃には、当時国内で珍しかったダイヤモンドをふんだんに使いました。
さらに、画期的な手法も編み出しました。
通常、地面に対して垂直に入れるドリル。
これを斜めにすることで、一度の掘削で水脈を掘り当てられる確率を高めたのです。
1年後、新たな源泉の掘削に成功。
危機に陥っていた湯量は、3倍にまで増加しました。
生前の塩田を知るめいの佐藤洋子さんと夫の光雄さんです。
塩田は、掘削のためには私財を投げ打つこともいとわなかったといいます。

(NHK おはよう日本より)

http://o.x0.com/m/435021

 

シェールガス開発に関する参照

http://www.jogmec.go.jp/library/recommend_library_01_000014.html

 

 

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