Globalization 心技体

大手企業のトップが語るGlobalization、それは心技体だそうだ。

ある国の企業があって、その企業の海外売上が50%を越えるような規模の事業活動を達成できている企業はGlobalな企業と言っても過言でない。しかし、提供するサービスや製品などの種類によっては、必ずしも売上の半数を海外市場、海外顧客に依存しなくとも、Globalな企業と言えるだろう。

我々が、Global化を語る時、心・技・体の”技”に関わることだけに集中し過ぎてはいないだろうか。技とは、英語が上手くないといけないとか、xxの知識が無いといけないとか、
xxの経験が無いといけないとかという類で、大方の方;経営者、教育者、また、
実際にその渦中に入りこまなければならない担当者やその家族はそう思い込んでいると思う。心技体の心・体までに考えが及ばないのは、悪いのではなく、余裕のなさであって、今回参考にさせて頂いた、ピジョン社の山下茂社長のお話は実体験によるものであろう。

私も約20年間米系外資企業で仕事をさせて頂いたが、サラリーマンとしてその渦中にいた時は今でいうGlobalizationなど考えもしなかったのが本音である。
しかし、山下社長さんが指摘する心技体の心・体は実は”技”を成し遂げる為には絶対必要な要素であって、時差を越えた飛行機による移動、決して英語が堪能でも、異文化の習慣を越えるお互いの心、心理を察したコミュニケーション、異国へ招待した顧客への”おもてなし”など心・体に関わる要素が多い事に後になって気が付く次第である。

日本人が海外に行って、すぐさま異国の地で日本食店を探すことが多いが、例えば、ドイツ人が日本へ来られて、ドイツ料理店を都内で探すかというと、そうでない。
私が最近出会ったドイツの方は、折角美味しそうな日本食があるのに、何故食べなれたドイツ料理を東京まで来て食べなければいけないのかと言われた。異国の地の食を楽しむ余裕を持つのも心・体である。

このブログサイトのモットー、sound mind in a sound body は遡る事、40数年前、高校を卒業した時に当時の校長先生が訓示で述べたフレーズで、普通行事挨拶など、申し訳ないが忘れてしまう事が多い中、惟一気に留めていたものである。当時は単に”体力が無いと好きな事もまともに出来ないよ”という程度の認識であったが、Globalizationに実は繋がっていたのである。
渦中にいた時に、自分がGlobalizationを今のように認識していれば、少しは生きる方向も変わっていたのかもしれないと振り返っている。

参考:ピジョン社・社長が語る。
http://www.yomiuri.co.jp/adv/rikkyo/con_20131122_02.htm

 

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