何か行動する時、心にやりたいという気持ちがあっても、自分から進めない。そんな姿が日本を支配していると昨日感じた。
本当は何か成し遂げたいと気持ちがあれば、自分から進むべき方向やとりあえずどんな行動を取るかを真っ先に考える。この判断と行動の差が、日本のglobalizationを遅々としたものにしていると感じたのである。
昨日業界の展示会が始まって、国際学会も併設されているので海外の訪問者がちらちらと見かけられた。彼らはブースに立ち寄って必ず話しかける。こちらも、welcome to our booth 程度の挨拶をする。彼らの積極性を感じる場面である。
日本の訪問者は知らないうちにテーブルに置いてある資料を持って行ってくれるが、同じ日本語でコミュニケーションが取れるのに、いそいそしい感じがある。もちろん、立ち話になる方々も多いのだが、待ちのモードというか、声をかけられたら応対する姿勢が強い様だ。
昨日は業界のNPO組織で支援する立場であったが、こちらでも、最近知り合ったばかりの海外の方が素晴らしいレポートを提供してくれて、レポートをブースで配布してくれという依頼をして来たのだ。その資料が展示会の会期に間にあって、ホットしていた矢先、併設の国際学会に出席されている方がブースに立ち寄られ、その資料の提供者を知っているとか、更に知り合いだという方も来られ、吃驚した。世界は狭い。
声をかけられるのを待っているモードだとglobalizationから取り残されてしまう。知らなければ、声もかけてもらえない。まず、声をかけてもらうだけの発信を自らしなければならない。英語や専門知識以前に、待ちのモードは自分をglobalizationの潮流から遠ざけてしまっている。