英語能力向上 1

日本の元気さ、産業界の強みが失われ、最近では企業のグローバル経営だの、グローバル人材育成だの聞かない日は無いくらいだ。

さて、グローバル人材=英語能力と短絡しがちであるが、実際英語を母国語とする様な欧州、米国でも全てがグローバル企業になっている訳ではなく、逆にグローバル企業を目指して、失敗を繰り返していることが普通である。したがって、英語能力は必要条件だが、必須要件ではない。グローバル企業経営の泥臭い話は、ここでは避けておいて、日本人の英語能力向上に関する話題に触れたい。

最近、e-learningに嵌まり込んでいて、ITツールが華々しく登場し、これらを使いこなし、教育分野に大革新を起こさせる風を感じ始めている。今まで、日本人には聞きなれないInstructional Design (ID) という言葉にも出っ食わし、所謂従来型の教室で行う授業学習でも必要なことでもあったが、このInstructional Designはe-learningでは先生と生徒が面と向かい合わないので、最重要な検討課題となっている。

幾つかのIDに関する著書を読んだが、その一つに、人材育成では、① 認知的能力訓練、② 知覚運動系訓練に加え、③ 態度の育成 (原著の英訳の影響かもしれないが、態度だけでなく意識、やる気と受け取るのが良いかもしれない)が最も大切だと指摘している。

はたと気が付いた。これまで英語は認知訓練(知るということ)だけだと皆さん誤解していたのではないか。英語能力向上は、認知能力でなく、② 知覚運動系訓練と③ 態度育成(感情表現)ではないかということだと。

そう気が付くと、先が早い。英語は言葉、実際に話して使って、作った文書などが、相手に理解されたか、解ってくれたか否か、結果をみれば学習の効果が直結する。

英語は身体で覚え、相手がいるその場(環境)で、如何に振舞う態度がカギ。

  • Best practice を真似する
  • Role playを沢山経験する
  • Presentationを実施する

という単純な3ステップ訓練 (Edgar Dale‘s Cone of Learning) でいける事が解った。

英語能力向上 2 へ続く。

英語能力向上 1” への2件のコメント

  1. 目が不自由でゆっくり考える日記には遠ざかっていました。
    昔,香港で貿易業してますときに痛切に感じたのが英語力でした。
    HK市内で中学生に道を尋ねると,英語は分かりますかでしたよ。
    なぜ?中学生にとお思いでしょう・・・彼らは面子を持っていないので,(大人の醜い)嘘は言わなかったな~~

    英語は身体で覚え、相手がいるその場(環境)で、如何に振舞う態度がカギ。
        ↑

    私が中国語を覚えたのも身体で同じなんですね。

  2. 永島様
    お眼を悪くされていましたか。あまりパソコンに長い時間かじりつかずに、お休み下さい。
    今書き始めている英語シリーズは、中国語でも色々な外国語を習う際に共通のことだと思います。
    やはり先輩のご経験に学ばさせて頂きます。
    英語は試験や受験のためでない。生き抜く為のものと思えばいい訳です。
    完璧である必要もない。完璧になるまで待とうとすると時間を逸してしまいます。
    身体で思えた中国語は本物ですね。
    有難うございました。

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